将棋の手筋・・・その12、美濃崩し⑥、おまけ編
今回は講座ではないです。24高段者の実戦棋譜からです。(よって、おまけ編です。)
下図は、美濃囲いの3九玉型ですか、ここから後手がどう指すかということなんですが・・・。

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解説する前に、この棋譜のことを紹介しときますと、後手の方はNET将棋サイト「24将棋倶楽部」において、今なお、最強ではないかと言われている「dcsyhi氏」です。
dcsyhi氏は、その姿を24で見せてから、圧倒的な強さを誇り、24史上最初のレーティング3000点を突破した人であります。現在では、最高Rも何人かに塗り替えられているものの、いまだに24最強と言われる声は後を絶ちません。まさに伝説のお方です。(dcsyhi氏は最高R達成後、ぷっつり姿を消してしまい、いまではもうその姿を24で見ることはできません。)

またこの棋譜は「将棋世界」誌でも故・真部一男八段の当時のコラムで取り上げられており、プロの目をもってしても、舌を巻く指し方だと絶賛されました。それにこのコラムでの記事が「24には"神"と呼ばれる男がいるそうだ」とか、コラムの締めでは「将棋連盟はこの男を三顧の礼を持って迎え入れるべきだと」か書かれていました。
今思えば、大げさだな~と思いますが、たしかにこれほどの将棋指しを、アマチュアにおいておくのはもったいないですね・・・。
と言うか、dcsyhi氏は絶対羽生さんだ!と勝手に私は思ってるんですけどね^^;

前置きが長くなりました^^;
上図から後手のdcsyhi氏はどう指したかと言えば、△3七香!!!と指しました。まったく私らレベルには思いもしない手ですね。驚きます。↓

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上図から先手▲3七同銀は、△2九飛車、▲同玉、△4九龍があるので、先手▲3七同金と、取りますが、そこで△5八飛車!!!!!が私も見たことがない、見事な寄せ手順↓

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上図から先手はもちろん、▲同金とはできません、かと言って馬が逃げれば、△4九龍、▲同玉、△4八金で詰み。(△4九龍に▲同銀は△2八金)
つまり前手△3七香は、この筋を見ての指し手だったんですね。(4七に金が居ると、△4八金では詰まない)
結果、先手は▲4八桂と受け、後手△5五飛車成りと馬を抜いて必勝となりました。↓

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この筋は、今でも私の脳裏に焼きついており、この局面になれば、1秒で指せる自信があります(笑)

とりあえず、これで一旦、美濃崩し編を終わりにしたいと思います。

おまけで、この将棋の棋譜を↓に上げておきます。ご参考までに。



さらにおまけ、dcsyhiさんの棋譜集を扱ったHPもあります↓

http://runaway1.hp.infoseek.co.jp/subdcsyhi.htm

興味のある方は見てみてください。(このHP私もちょびっとだけ、お助けしています^^;)
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【2010/02/13 21:44】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(7) | page top↑
将棋の手筋・・・その11、美濃崩し⑤
片美濃崩しの続編です。局面図(1図)は前回記事と、持ち駒も、駒の配置もほぼ同じ、違うのは先手6五まで歩が伸びていることだけです。この場合、前回記事と同じく▲9五歩、△同歩、▲6二香と攻めてももちろんOKですが、別の攻め方もあるので紹介しときます。



1図より、▲6四歩!と、ここから攻める手もあります。後手がほっとけば、▲6三歩成り、△同銀、▲6一飛車成りがあるので、▲6四歩には△同歩と取りますが、ここで▲6三香と打つのが、この際の手筋。
いままで散々片美濃には6二が弱点と言いましたが、この場合は6三が急所でした↓(2図)

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2図から△6三同銀は、もちろん▲6一飛車成りなので、△7一金と寄りますが、ここで▲6二香成りが、6三から香車を打った意味です。↓(3図)

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次に▲7一飛車成りとなるとひどいので、後手△6二同金ですが、▲7一銀と打って、見事に美濃崩しが決まりました。↓(4図)

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この▲7一銀(または角)の筋は常に居飛車側が狙うべき筋であるので、この筋に誘導する手がないかな~と考えてみるといいと思いますよー。

美濃崩しのネタも、枯れてきたので、次回最後の美濃崩しの筋を紹介して、「美濃崩し編」は終わりにしたいと思います。
【2010/02/10 23:28】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
将棋の手筋・・・そ10、美濃崩し④
前回に引き続き、片美濃の崩し方です。片美濃の弱点はやはり6二の地点ですが、今回は持ち駒が銀香歩とあります。こういう場合、どう攻めるか??↓



持ち駒が銀香歩ならば6二地点と端を絡めて攻めるのが面白いです。
すなわち、1図から、▲9五歩、△同歩、▲6二香車。↓2図

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2図で△6二同金は、▲7一銀の割り打ちの痛打があるので、△7一金と寄りますが、そこで端を突き捨てた狙いの▲9二歩が会心の一撃。↓3図

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△同玉は、▲7一龍なので、しょうがなく△9二同香ですが、▲9一銀!!!!が、とどめの追撃の一手!
以下△同玉に▲7一龍が実現しました。↓(4図)

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さらにこの局面、次の▲8二金が詰めろなので△8二銀打と受けるよりありませんが、▲7二龍と銀を取って必勝ですね。
また戻って、▲9一銀に、△9三玉でも▲7一龍がやはり▲8二龍以下の詰めろで寄りになっています。

対片美濃には、端と6二地点を絡めて攻める手も頻繁に現れますので、ぜひ覚えて実戦で使ってみてください。
【2010/02/08 21:51】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
将棋の手筋・・・その9、美濃崩し③
今回は片美濃の崩し方です。片美濃の弱点は、ずばり6二の地点です。ここへ駒を打てば崩れることがよくあります。
1図は有名な片美濃崩しの典型的な局面です。ここで、どう指すか??



弱点は【6二】と記事の最初に言っているので、なんだかわからない人も、だまされたと思って、6二香車と打ってみましょう^^;↓(2図)

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2図で△同金も△5一金も金が取られるので、△7一金か、△5二金しかないですが、△5二金は▲6一香成りでも▲4一龍でも先手優勢になります。問題は△7一金の時ですが・・・

これにはずばり龍を切ります!▲7一同龍!!

以下、△同玉の一手に、▲6一香成りが絶妙手。↓(3図)
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この香車成りの局面、角でも王手のダブル王手になってるのがわかるでしょうか??
よって△6一同銀はなし、△6一同玉も、▲6二金の一手詰み。△8二玉と逃げるしかありませんが、▲7一角成りとなった局面は、ほぼ寄りになっています。↓(4図)

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1図で香車ではなく桂馬を持っていても、▲5三桂!と打って同じような筋で寄せることができます。
まーこんな大技が決まることはめったにないですが、知っていれば損することはないです。
ぜひ、ご記憶あれ。
【2010/02/04 19:37】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
将棋の手筋・・・その8、美濃崩し②
美濃崩しというか、美濃囲いのどこから手をつけるかという話。
この筋で、全て居飛車側がよくなるというわけではありませんが、それでも美濃囲い側としては嫌な筋であることは間違いありません。
また、この筋は将棋初段を目指す方には必須科目です。(必ず知っておく必要があります。)
さて1図は居飛車対振り飛車のよくある局面です。
注目は先手にたくさんの歩と、桂馬があります。ここで先手どう指すか??




ここで、よく指されているのが▲9五歩の端攻めです。歩と桂馬があれば端を攻めると覚えてください。
1図から、▲9五歩に手を抜けば▲9四歩と取り込んで、△9二歩と受けた2図↓

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これは後手玉が9筋から脱出することができなくなっており、終盤寄せ合いになった時に、数手または金銀2枚ぐらいは違ってる感じであり、先手成功と言えます。
また1図から、▲9五歩、△同歩には▲9二歩、△同香、▲9三歩、△同香、▲9四歩、△同香、▲8六桂!!と打つのが筋で、これで次の▲9四桂が受けにくく、また跳んだ手が王手。
こうなると後手玉の守備駒金銀がまったく働いていないので先手面白いです。↓

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余談ですが、歩の三連打がもったいないと言う方は、▲9五歩、△同歩に▲9二歩ではなくて、▲9三歩や▲9四歩と節約する手もあります。(ただしこれは一手遅れる結果となるので、その辺を勘案する必要があります。)

また、少ししゃれた指し方としては、▲9五歩、△同歩、▲9二歩、△同香、▲9三歩、△同香、▲8四桂と指す手もあります。何かのときの保険で1歩を手駒に残しつつ、次に▲9四歩で香車を捕獲しますよと言う手です。↓

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美濃囲いには端攻めの筋、覚えていただけましたでしょうか??
【2010/01/31 20:32】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
将棋の手筋・・・その7、「大駒は近づけて受けよ」
美濃崩しの連載を続ける前に、ひとつ美濃崩しの受け方を書いときます。
この筋は将棋初段になるための必須科目であり、これを知らずして初段はありえません。
1図は前回記事の図を逆にしたもので、ここで△3六桂馬を浴びてしまっては一貫の終わりです。
さてどうして受けるか・・・先手の手番。



これには、将棋の有名な格言「大駒は近づけて受けよ!」がぴったり当てはまります。

すなわち1図から、▲4六歩!、△同角、▲4七金!が一連の受けの手筋で、これで△3六桂馬には▲同金を用意しつつ、さらに角取りの先手になっています。↓(2図)

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後手はしょうがなく△6四角と引き上げるぐらいですが、▲4六歩と蓋(ふた)をして、もう△3六桂馬の筋、なくなりました。↓(3図)

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この「大駒は近づけて受けよ」は、いろんな場面で使える優れものの格言です。
ぜひ、ご記憶あれ。
【2010/01/28 23:17】 | 将棋の手筋 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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